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Inside Story

楽曲解説と裏話など

楽曲解説

◉歌詞について

タイトルは直訳すると「残酷な運命」。ストーリーを要約すると"メリーバッドエンド"である。

愛別離苦の苦しみ・悲しみを壮大に、かつ耽美に描いた一曲。

突然いなくなってしまった恋人。長く失意のどん底に落ちるも、周囲の人間からは「恋人の後追いなどせず生きろ」と言われ続けさらに苦しみ、傷つき現世に嫌気が刺す。恋人と一緒に過ごしてきた月日は、その瞬間に全て灰燼に帰してしまった。

しかしなぜ恋人は消えてしまったのか?なんの前触れもなかった。もちろん自分が殺したわけでもない。自分は何の罪も犯していないのに、なぜ神は自分に「大切な人を失う」という死よりも重い罰を与えたのだろうか。

神は初めこそ「恋人のことを思い出にして生きろ」と周囲の人間と同じことを言った。だが自分は最愛の恋人を失ってしまった今、生きている価値などない。そして恋人を追って地獄に堕ちても構わない​。そう伝えると「人間は愚かだ」と見限った。だが恋人のいない世界で生きるよりはずっといい。

そして、自分の心臓に杭を打ち付けた。

最期、瞼の裏に浮かんだ恋人の顔はとても優しく微笑んでいた。こうして二人は誰にも邪魔されず、一緒に生き続けることができる。自らの死をもって、新たな人生を始めたのだ。

◉楽曲の要素について

バンドサウンドに加えシンフォニック要素を取り入れた今作は、おそらくアルバムの全参加者の中で最も最凶にして最重量級。

デスボイスをメインに使用しつつも、一転してサビのメロディはヴィジュアル系らしい耳馴染みの良さがある。激しくも切ないメロディーと曲調によるヴィジュアル系らしさもあり、これまで存在していたV系メタルともまた一味違った一曲。

V系メタルバンドであるDEVILOOF・DEXCORE・JILUKAなどのバンドを参考にし曲のベースを作り、そこにシンフォニック要素を取り入れた。

[特に参考になった・この曲のモデルになった楽曲]

⚫︎JILUKA / Twisted Pain … 一番モデルとなった曲。楽曲の全体的な雰囲気など

⚫︎JILUKA / KUMARI …楽曲の全体的な雰囲気など

⚫︎DEXCORE / DRAGOUT. … ギターフレーズ

⚫︎DEXCORE / Self-Hatred …サビのクリーンで世界が開けるような展開

⚫︎Imperial Circus Dead Decadence / 獄 …ストリングス

その他、裏話やエピソードなど

◉制作のきっかけ

第一弾企画の告知を見て、自分もぜひ参加したいと思っていたところに第二弾企画の告知があった。

元々はリュウがヴィジュアル系にのめりこむきっかけであったMALICE MIZERやVersaillesなど、いわゆる"耽美系"の楽曲を制作しようと考えていた。しかし知人の雅也や氏にボーカルを頼みたいと考え、彼とリュウが共通して好きなジャンルであるV系メタルでの制作となった。

◉ボーカル

ゲストボーカルとしてリュウと交流の深い雅也や氏が参加し、彼の持つ個性によりさらに"ヴィジュアル系らしい"楽曲へと昇華した。

迫力のある中域シャウトはもちろん、彼の得意とする重低音が轟々と響くグロウル・ガテラルから甲高いホイッスルボイスまで、雅也や氏のシャウトの魅力がふんだんに盛り込まれている。

◉エピソード

・ボーカルRecはフルリモートで行われた。

・ブレイクダウンのドロップダウンは雅也や氏の希望によりさらに重く、低音が響くパートになった。

​・リュウの一番好きな部分はラストサビ前の「愛しき日々は〜」以降のところ。それまでの激しさが落ち着き、ピアノやグロッケンが入ることで宇宙感を感じさせる空気になるから。

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